40代でもライブ遠征するメリット

40代でライブ遠征するなんて!
若い子がアイドルを追っかけるならまだわかるけど!

などとお思いの方も多いと思います。

しかし、絶対数は多いとは言えませんが、40代以上でも遠征している人はしっかりいます。
ある種の信念を持ってやっている、人生を充実させている、というのが伝わってきます。(私もですが)

何がそうさせているのか、40代のライブ遠征におけるメリットや意味をいくつか挙げてみます。

好きな音楽を思う存分楽しめる

当然ですが、これがいちばんのメリットです。
好きな音楽に触れていると心が安らいでリラックスでき、「これからがんばろう!」という活力が生まれてきます。

好きなCDの曲をリピートして聴いてしまうのと同じで、地元と遠征先で2度(またはそれ以上)楽しむことによって、自分の中に強烈な印象を残すことができます。
私も「あー、この曲は東京のブルーノートで聴いたなあ。よかったよなあ」
「この曲は台風が来ている金沢で聴いたんだっけ。会場全体に一体感があったよなあ」
など、曲と思い出がリンクしています。

CDとは違う良さがある

「何度も聴きに行かなくても、CDで聴いておけば同じでしょ」
ということを私もよく言われました。
音楽好きの人間から言わせれば、これは完全に「ノー!」です。
特に好みのジャンルの音楽については。

生の演奏は毎回違います。
ジャズ系ならなおのこと。
イントロやメロディー、サビなど大きな流れは変わりませんが、その間に挟み込まれる細部の演奏、展開の仕方、譜面から離れたアドリブの演奏、パートとパートを繋ぎ合わせるちょっとしたブリッジ、楽器どうしの掛け合い演奏、・・・。
これらは日によって、あるいは同じ日でも1stステージと2ndステージとでも毎回異なります。
最初はなかなか気づけなくても、何度もライブを観ているうちにわかってくるものです。

演奏しているアーティストは当然このことを意識していて、「今日はよかった!」とか「この部分が回数を重ねるうちにしっくりしてきた」などと感じながら毎回ライブしています。
おこがましいですが、遠征して私たちも何度も体験することによってその一端に触れることができるのです。
身内になった気分、というのはオーバーでしょうか。

サイン会などでアーティストに当日の感想を話して意見が一致したときは、一歩距離が近づけた感じがしてこの上ない喜びなのです。

アーティストに会えて話せることもある

これはアーティストによるのですが、ライブ後にサイン会を開いてくれるときがあります。
人数が多いホールでのコンサートではなかなかできないことです。

また、来てくれた友人や知り合いと会うためにライブの前後にアーティストが客席エリアまでやって来るのも、ライブハウスならではの風景。
そのようなプライベートの一端を見ることができるのも魅力です。

マネージャーや裏方さんとも親しくなれる機会があります。
オフレコの情報がもらえることも。

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顔を覚えてもらいやすい

ライブハウスはアーティストとの距離が近いので、顔を覚えてもらえる傾向が高いです。
サイン会があればもちろん、それ以外でもアーティストは案外客席を見ています。

ホールでは遠いので顔は識別しづらいのですが、ライブハウスなら近くて見やすいのでMCの最中などに「誰か知り合いが来てないかな」と探すことはよくあるそうです(目立たないように)。
「昨日も来てたよね」「名古屋も来てなかった?」などと声をかけてもらえることもあります。
嬉しいです。

一度「長野も来てくれたよね」と言われたことがあります。
「いえ、長野は行ってないのですけど・・・」
それだけいつも来ていると思ってもらっているのでしょう。
コアなファンとして光栄なことです。

非日常空間を体験できてリフレッシュになる

ライブハウスそのものが日常にはない特別な空間なのですが、そのうえ遠征して来ているとなればその効果は2倍以上です。
日々の疲れを取るには非日常空間に身を置いて気分転換するのがいちばん。

長距離の移動を伴い、好きな音楽も楽しめるライブ遠征をすると「明日からまたがんばろう!」と自然に思えます。

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ファン友達ができる

同じアーティストのライブに何度も行っていると、「よく見る顔」が自然とできてきます。
きっと自分も誰かにそう思われています。

私はそんなに社交的なタイプではないのですが、それでも会場で会って話をする人はいます。
感想を交換したり、他のライブの情報、裏情報や近況報告、アーティストに関係ない話まで。
どこで何時に待ち合わせて・・・というがっつりとした約束ではなく、会えば話すというゆるい関係なので変な負担はありません。
(しっかり友達関係になっている方々ももちろんいます。結婚までいったカップルもいるほど)

付き合い方は人それぞれ。
ただ、同じアーティストのファンであるというバックボーンがあるので打ち解けやすいと言えます。
SNSで繋がっている人どうしがオフ会したときの感覚に似ているかも。

日本各地を観光できる

せっかく行ったのだから、とライブのついでに観光地に立ち寄りたいと思うのは自然なことです。
出不精の私でもそう思います。
引きこもりを解消できます。

40歳も超えてくると街への視点も変わってきます。
神社仏閣に興味が湧いたり、ちょっとした小さなお店が気になったり。

観光地でなくてもおいしいと評判の店を探して食べてきたり、計画をいろいろ立てられます。
よりアクティブな思考になっている自分に気づきます。

その結果、みやげ話やエピソードができたり、SNSに投稿するネタになったり。

ライブがなければ一生来なかっただろう場所もあります。
不思議な縁を感じることも多いです。

なじみの土地が増える

上の項目に関連していますが、テレビや新聞を見て「あー、あそこのことだ!」とピンとくることがライブ遠征するようになって増えました。
特に東京。
田舎者丸出しの思考ですが、東京の地理に詳しくなると嬉しいのです。

他にもいろいろありますが、40代になってからライブ遠征するメリットには以上のようなことがあります。